このブログは、大学で医学部の助教になり、大学院生や若手医師を指導するようになってから、医学系の大学院生や若手の医療従事者に身につけてもらえたらな、と日常的に思っていることをまとめるブログです。具体的には、
・臨床疑問(クリニカルクエスチョン)に気づき、その答えを見つける
・論文を批判的に吟味し、適切にエビデンスを理解・運用する
・答えのない臨床疑問に対し、臨床研究を計画する
・研究の成果や貴重な症例を学会で発表する
・学会発表にとどまらず論文投稿をする
ということです。
基本的には実際に大学院生や若手医師がこれらのことを身につける助けになればと実際に教えた時のことを思い出しながら書いています。
できる限り実際に体験しやすいこと、陥りやすいことにスポットを当てて書いているつもりです。なので、教科書的な記述とは少しずれがあるかもしれません。
僕の伝えたいことが足がかりになって、教科書などの成書を読むきっかけになればと思いますし、できるだけ噛み砕いて書いていこうと思っています。
対象は臨床研究をしたいと志す医学系の大学院生、研修医などの若手医師を中心とした医療職全般です。
このブログの投稿者について
ハンドルネーム:みこと
Follow @IndexMedRes僕は元々は精神科医で、現在は某大学の助教をしています。
ブログタイトルについて:Index Medicusを意識
ブログのタイトルは「とあるー」シリーズのパクリインスパイアされたものですが、副題としてIndex of Medical Researchは、学術論文雑誌の略語の規定であるIndex Medicusを意識しています。
Index Medicusに従ってIndex of Medical Researchを略すと、
Index Med Res
となるので、語感がIndex Medicusに重なるなと思いまして。
助教としての教育・研究室運営
まだまだ新米の大学教官で、自分のことだけで精一杯ですが、ある程度落ち着いて周りが見えるようになったところで、次のようなことがとても気になるようになりました。
- 大学院生や研修医に体系的に研究/臨床マインドを指導する必要がある
- 特に神経心理学的な評価やその解釈の仕方を教える必要がある
- 自分のしたい研究のために、現在の研究室のシステムを修正していく必要がある
ということで、最近はこの3つが私の大きな課題になったのですが、そのために得たものを書き留めることがこのブログ作成のモチベーションになります。
そんな新任助教の苦闘を見守りつつ、助言もいただければ幸いです。