ChatGPTのような対話型のAIの勢いがすごいですね!ただ、ブームに取り残されないよう、早速ChatGPTを使ってみたのですが、多くの口コミもされていたように、それっぽい答えだけど全然事実じゃない、みたいな回答が返ってくることもあり、面白いけどなかなか使えないな・・・と思っていたら、今度はPerplexity.aiというAIが話題に!しかもこちらはPubMedから論文を引用して回答してくれるというので、これは使えるんじゃ・・・と思い、実際に使ってみたところ・・・。
Perplexity.aiにこのサイトのことを教えてもらった。
Perplexity.aiがどんなAIで、ChatGPTと何が違うかはいろんなところで解説されているので、ここで書くのは野暮というものですが、大きな特徴は、①対話形式でこちらの質問に答えてくれる、②最新のネット上の情報がデータソース、③引用元を明示してくれる、というところのようです。ChatGPTと使い比べての大きなメリットは、この引用元を明示してくれる、ということです。
基本的には英語で回答してくれるようですが、「日本語で教えて」と尋ねると日本語で回答してくれます。試しにこのサイト「とある医学の研究目録」について教えてもらいました。「とある医学の研究目録について日本語で教えて」とタイプすると・・・
ちゃんとこのサイトを引用して、「Index of Medical Research (index-medres.com)は、臨床研究や論文作成、学会発表の初心者向けに情報を提供している[1]。」と!!!おおお!(2文目から全く違う内容だけど。)
さらに、関連内容として提示された「とある医学の研究目録の構成」をクリックしてみると、なぜかMEDLINEやらPubMedやらScopusやら、話が逸れていきました。そして、なぜかIndex Medicusの話題に!このサイトのURL”index-medres”はIndex Medicusを意識してつけたので、AIもそれを汲み取ってくれたのでしょうか?
Perplexity.aiにPubMedから論文を引っ張って教えてもらった。
Perplexity.aiのすごいところは、引用元を指定できるところです。例えば、引用元としてPubMedを指定すれば、PubMedから質問に関連する論文を検索して、その内容を要約して引用文献とともに提示してくれるのです!!
方法は、英語で質問し、最後に“Cite PubMed articles.”と追記するだけ!
実際に、うつ病と認知症の関係について、PubMedから論文を引用して答えてもらいました。Tell me the relationship between major depression disorder and dementia. Cite PubMed articles.”とタイプすると・・・
おおお!ちゃんと引用文献が提示されてる!クリックすればすぐにPubMedに飛ぶこともできます!回答内容もとても簡潔ではありますが、真っ当なことを書いてくれています。論文のIntroductionの骨子くらいはこれで書けてしまうかもしれない・・・。
現実的にはこんな感じで回答をもらって、引用文献の内容を確認して論文に使っていく、というような使い方がいいんでしょうね。
AIの特性に合わせた活用が重要になりそう
ちょっと触ってみただけですが、Perplexity.aiはかなり便利そうだなと感じましたし、自分が求めている文献を探したり、論文を書くスピードを上げたりと、研究する上で役立ってくれそうな気がします。
GoogleからBardというAIも控えているようですし、ChatGPTにもPerplexity.aiとは違った強みがあるというのをちらほら目にします。それぞれのAIの特性に合わせて活用できると良さそうですね!
2023/6/8追記
最近、文献検索でPerplexity.aiを活用することが増えてきました。ただ、Perplexity.aiで検索できることにもクセがあるので、他にも色々補完しながら文献検索に活用しています。そんな最近の文献検索について、ブログに投稿してみました。